生類憐れみの令
徳川五代将軍“綱吉”
によってつくられた
“生類憐れみの令”については
皆様よく御存じのことと思います。
数十万頭にも及ぶ
江戸の野犬たちを収容する施設は
通称“御囲”と呼ばれ
その面積はなんと
28万1486坪と広大でした。
この超弩級プロジェクトは
悪法であったと
言われ続けていますがそれは
考えが足りない人の意見です。
確かに綱吉は大の愛犬家でしたが
将軍たるものそんなに馬鹿であった
はずがありません。
実は世のため人のためになる
様々な意味があったようですね。
実を言いますと
野村獣医科Vセンターの所在する
この東京都・中野区こそ
かつて“御囲”のあった
場所なのでした。
中野区役所の敷地内に
ブロンズでできた
犬たちの群像があるのも
そういった理由からなんですね。
★写真説明
“御犬様”を“御囲”に
運ぶのに使われた“御籠”です。
ちゃんと屋根まで
ついています。
人間二人がこれを担いで
「エッホエッホ」と走ったわけです。
中野区・民族資料館に
展示されています。