澄んだ瞳。
猛犬ドーベルマン・ピンシェルは
フリードリッヒ・ルイス・ドーベルマン氏によって
対人防衛戦闘犬として
短期間に作出された合成犬です。
彼等はその特殊な成立史からも
赤の他人に対しては非常に冷淡であり、
それどころかとても危険な側面を持っていますから
正直言ってかなり取り扱い(取り回し)に
気を使います。
でも、自分を育てた飼い主に対しては
こんなにキラキラした赤ちゃんのような瞳で
応えてくれるんですよ。
彼らにとって人間は二種類しか存在しません。
“たった一人の愛する飼い主”と
“それ以外のどうでもよい人たち”です。
その愛情の炎はものすごすぎて
生半可な気持ちでは大火傷をしてしまいます。
仕事も恋もケンカも全てにおいて“モーレツ好き”で
しつこいくらいに“熱中が持続”するタイプの人には
適度に心地よい満腹感が得られます。
当然のことながらそんな猛犬愛好を
維持するためには愛犬がリーダーとして
奉(たてまつ)るに相応しい人望が要求されます。
すなわち、
くだらない人間のルール等ではなく
“生き物として”のスジの通った正しい考え方、
正々堂々とした人生を実践していること。
などですね(たぶん)
以上の事柄を尊守すれば
多少、私のように破廉恥でもOKの様子です。