野村潤一郎 オフィシャルブログ

ライカの構え方!



私のように古くからの写真愛好家は
レンジファインダーのカメラを使用する場合
両目を開けたまま被写体を追うことが多いようです。

この“作法”を会得すれば
空中に“ブライトフレーム”が
浮き上がって見えるので
画面構成をしやすいばかりか
視野が広く確保され
周囲の状況も掴みやすいわけです。

取り付けてある交換レンズは
敢えてライカ製ではなく
フランスの“ソム・ベルチオ・アンギュロール”
という大変に旧いものです。

コンピューター時代以前の設計ですから
現代の理論では理解不能の構造をしていて
時にヘンテコリンな景色を映し出し
ちっとも写真(真を写す)にならないこともあります。

しかし、その曖昧な映像が
己の記憶の情景にシンクロした時は
感無量の感激が味わえます。

古き良き時代では
こういった味わいのある工業製品が
社会に許容され、おおらかな心で
当たり前に使役されていたわけです。

等とここまで書いてきて
はっ!と気が付きました。

要するにメカ・オタクは
ゴタクを並べて自己満足できれば
それで幸せなんですね!

まあ、私のこのあたりの趣味につきましては
かなり人畜無害ですので
優しい気持ちで見守ってやってくださいませ。