野村潤一郎 オフィシャルブログ

ミスター・デボン紀



笑う(?)魚の“プン太郎”です。
彼はオーストラリア産の肺魚で学名を
ネオケラトドス・フォルステリといいます。
最初はニボシくらいの大きさでしたが
現在、全長七十センチに育ちました。

肺魚の中でも“最も原始的”で、
三億五千万年前からその姿を
ほとんど変えていない“生きた化石”です。

長年飼育して気が付きいたことなのですが
彼らはアフリカ産や南米産の種よりも
かなり知能が高い様子です。
他の肺魚類に比べると格段に視力が良く、
学習情報量が多いのも
その理由のひとつでしょう。

彼は本当に表情があるんですよ。
身をくねらせて食事を催促するのは
普通の魚類と同様ですが、
それ以外にも様々な感情を伝えてきます。

手足のようなヒレは内骨格があり肉質です。
観察すればするほどに
「君は本当にサカナなんですか?」
と問いただしたくなります。

なお、ネオケラは肺魚のくせに
肺の発達はそれほどでもなく、
エラにたよって呼吸します。