フェレットの副腎腫瘍。
直径3㎝に育った副腎の腫瘍を
摘出しているところです。
当たり前の話ですが副腎腫瘍は
外科手術をしない限り完治しない病気です。
このオペは二千件以上執刀しているのに
今でも毎回とても緊張します。
キレイに仕上げるためには
とても微妙な作業が要求されるからです。
写真をよく見るとマスクの顔も
ラテックス手袋の中の両手も
冷や汗でびしょびしょです。
獣医外科は決して楽じゃありません。
命を助けることが医の真理であり、
そのためには常に自己犠牲の精神を
維持していなければならないのは当然ですが
このように職務に忠実な人生を生き抜く場合、
さらに要求されるものは克己の心です。
プロの職人は辛いですね。
しかしこの生活こそ
自身の信念を貫く唯一の方法なので
“辛さの中にこそ幸せがある”と信じながら
これからも永遠に突き進む所存です。