パフィオペディラム
桜が散ってしまってさみしいので
夜な夜な蘭を眺めています。
こういう一本立ての小鉢はシンプルなため
一つの命としての存在感が際立って
株の魅力を最大限楽しめる気がします。
そもそも蘭の一族は地面の土と決別し
生きる場を空中に求めて進化した
どこか動物的な魅力を持つ植物群なのです。
このパフィオペディラムの見所は
もちろんその美しい花びらですが
毛の生えた茎や斑入りの葉もなかなかどうして。
生物学的には花は植物の生殖器なのですが
受粉に必要な昆虫たちの活動を促すだけでなく
人類の心をも揺さぶる大きな求心力に満ちている
ところが何とも不思議ですね。
(注)
蘭の学名が間違っていたため
本文を訂正いたしました。
2010/04/19