ステレオ写真。
これは五十年前に製造されたステレオ写真機
“ステレオ・グラフィック”です。
とても美しい立体写真が撮れるんですよ。
もちろん電池などは一切使用しません。
グラフィック社と言えば
かつて世界中の報道写真撮影に使われた
スピード・グラフィックが有名ですね。
フイルムシートの入ったホルダーを口に咥え
一度光ると割れてしまうフラッシュ球を
ばんばん交換しながら撮影するカメラでした。
「ローマの休日」でアン王女とジョーのデートを
スクープしていたカメラマンが使用していたのが
それです。
大昔の機械は機械らくて実に魅力的です。
同様に人間も人間らしかった。
現代は“歯車の無い機械”や
“機械みたいな人間”が増殖中です。
さみしいですね!