オスカーだよ!

みなさんこんにちは!
四代目ドーベルマンの野村オスカーだよ。
おいらはもう五歳になった。
いちおう一人前の成犬さ、はやいもんだね。
体重は五十キロもある、大きいだろ?
もちろんキンタマもデカいんだ、え?どうでもいい?
さて、コーヒータイムに仕事の話をするのが大嫌いなとうちゃんは
毎日の手術が忙しすぎるため、
皆さんに伝えて楽しんでもらえるような日常が全く無いんだそうだ。
だから今回は月に一度のおいらの遠足の様子をダイジェストで見てもらおうと思う。
とうちゃんはいつも仕事で不参加だけど
親友が一緒だからさみしくなんかないよ。
小さいカメラで撮ったから画質が悪いものの
そこんとこは内容で勝負だぜ。

「地球を背中にしょっているところさ!
どうだ、まいったか!」

「ぼくについてこい!」
「よーし、おいら、まけないぞー!」

「つぎは、ぷろれすだー!」
「さあこい!うっぷ!」

「わあ!たかいなあ」
「とおくがみえるよ!」

「なんか、いたかい?」
「うん、なんかいた!」

「ゆきだ!」
「つめたいね、きもちいいね!」

「それなあに?」
「だめだって、もっていっちゃだめ!」

「よこせよ!」
「だめだってば、うーん、わたさないぞ!」

「じゃあ、いっしょにたべよう」
「うん、そうしよう」

「ぼくはおよぎがとくいなんだ、すいすい~」

「おーい、まっとくれよう、おいらもいくよう!」

「うっぷ!!!」

「ああ、びっくりした」
「おすかーは、およぎがへただなあ・・・」

「アイスクリームだって!」
「よし、ぼくにまかせろ、すいませーん、アイスクリームくださーい!」

「だれもでてこないね・・・」
「うん、だれもでてこない」

「しょんぼり・・・-ぼくたちが、いぬだからかな・・・」
「うーん、やっぱりだめか・・・」

「あっちにいってみよう」
「うん、そうしよう」

「おすかー、こっちだ!」
「ちょっと、こわいよ」

「このかわを、こえてみよう!」
「うん、こえてみよう、よーし、がんばるぞー!」

「いっぱいあそんだね」
「うん、いっぱいあそんだね、おいらねむくなっちゃった」

どうだい?
おもしろかったかい?
じゃまたね!