野村潤一郎 オフィシャルブログ

“これがこうなる”シリーズ 2013 

さて、色々ありましたが

正常運転に復帰したところでいつものように

本業とは全く無関係の話題であそびましょう。

粋な江戸っ子はプライベートタイムに仕事の話…

なんて無粋はいたしません。

今日は皆さんの大好きな“これがこうなる“シリーズ”の

続編ということで…。

さあ、こんなのが出てきました、何?

1

フタを開けるとこんな感じ。

2

どうやらこれは…カメラですね。

ん?なんかつまんないですか?

皆さんカメラの話になると途端に

コメント少なくなりますものね。

え?以前のように

動物の成長にともなう大変身が見たい?

そんなポッキーばかり欲しがるガキみたいなことを

言っていてはいけません。

レバニラ炒めとかぐちゃぐちゃのスープとか、

色んなのを食べないと

ちゃんとした大人になれませんよ!

栄養のバランスが大切なんですからね!

目を閉じて鼻をつまんで息を止めて

苦しい時こそ楽しいことを思い浮かべながら

我慢して飲み込んじゃいなさい。

ぐちゃぐちゃスープを全部食べるまで

あなたの机の上にはいつまでも給食セットが

置いたままになります…。

って…見れば見るほどゲロそっくり…。

おえっ!気持ち悪い…。

アレは本当にキツかった。

小学生の頃の思い出でした。

で、フタを外して立ててみるとこんな感じ。

3

次にレンズの上の距離計を展開します。

磁石でカチッとロックします。

アメリカ製のカメラなのにこの距離計だけは

ドイツのカールツアイス製なんですよ。

4

そして最後にニューッと

“蛇腹”を伸ばします。

撮影スタンバイOK。

5

こうしてみるとかなり逞しいですね。

普段は邪魔にならないようにしていて

いざという時はびしっと大きくなるわけです。

8

デジカメ世代の若い人たちは

これを見ても何をする道具なのか解らない

ことが多いですね。

ある若者が言いました。

「野村先生、何すかそれ?ちょうちん?」

バカじゃなかろか、カメラだよ、っつーかオマエ

何がちょうちん?だよ、何で知ってんのちょうちん。

おまえんち使ってるの?ちょうちん。

そういえばこれを持って外をウロウロしていたら

どこかの爺さんが懐かしがって大興奮したこともありました。

「それってホレ、撮ってすぐに、グフフ…、このスケベ!」

一体全体、どうしちゃったのでしょう、なんなんでしょうか?

たぶんこの爺さんは若い頃、恋人と一緒に

赤坂のニューオータニかどこかに泊まり

現像に出せないようなエロい写真を

このカメラを使って撮ったりしていたんでしょう。

昔はデジカメもプリンターも無かったので

他人に見られたくない写真を得るためには

暗室で自家現像するかポラロイドカメラを

使うしかありませんでした。

そうです、

実はこれ、ポラロイド写真機なのでした。

撮ったらすぐに写真を見ることができるのです。

いい気になってパチパチしていたら

ホラ、たちまちこんな感じに!

6

やはりアナログはおもしろいですね!

実体の手ごたえに満ちていて

常に何が起こっているのか理解できるので

やってる時は常に

「やってま~っす!感」があります。

そして終わった時は

「やりまくって、やりおわったぜ」

みたいな満足感があります。

よかったですね!

実はこの写真機、

四十年前につくられたお年寄りなんです。

いっぱい働いたあとは

のんびりゆっくり休んでもらいます。

いつもありがとう。

7

たとえそれがカメラやクルマなどの機械であっても

“敬意”を以て取り扱う気持ちが大切です。

愛情深く丁寧な操作は

メカニズムの性能を最大限に発揮させるだけでなく

無用なトラブルを未然に防ぐことにもつながります。

道具に対する優しい気持ちが

最良の結果を得るコツなんです。

大切なことですね。

今日のおさらい

①ポッキーばかり食べない。

②ぐちゃぐちゃスープでゲロを連想しない。

③カメラとちょうちんを間違えない。

④現像に出せないようなエロい写真を撮らない。

⑤やりまくって満足する。

⑥お年寄りには電気スタンドをあてる。

⑦使う道具には敬意を持つ。