野村潤一郎 オフィシャルブログ

お仕事の話(第二夜)



 


 


“完全に手遅れ”になってから来院してもらっても
ドクターノムラの威力を発揮することはできない。

せめて“完全に手遅れの一歩手前”で
滑り込んでほしい。

できることなら「何かがあったらノムラ」ではなく
通常のホームドクターとして
普段から利用していただきたい。

日常的に蓄積されたデーター分析や
既往症の把握は
万が一の重病や緊急医療の際に
より一層のアドバンテージが期待できる。

たいしたことがない病気やケガ、
予防注射なんかで大病院にかかるのは…等と
そんな余計な気遣いは無用だ。
コンビニに行くみたいに
気楽に通ってくれ、遠慮は要らない。

なぜならば私は研究者などではなく
みなさんの動物たちのために
存在する“獣の医者”だからだ。

私の食事は一日一食、それも五分で済ます。
結婚式も、新婚旅行も、子作りもしなかった。
休日も、飲酒も、もう二十年以上無しだ。
何故だと思う?

動物たちが可愛くてしょうがないからだ。
動物たちに死んでほしくないからだ。
飼い主たちの喜ぶ顔が見たいからだ。

高度医療が可能な私の病院を
かかりつけにすることの意味を
今一度、素直な気持ちで理解してくれ。

写真①
オペをしているドクターノムラ。
本気の男は滝のような汗をかいて闘う。

写真②
数多(あまた)の戦闘で
破損した我が同胞(はらから)の一部。

写真③
癌をリンパ腺ごと完全摘出した。
この完成度に驚愕せよ。

猫の腫瘍のほとんどは悪性だ。
完治させるには大きなサージカル・マージンが必要。
テクニックとスピードが勝敗を決定する鍵となる。

そもそも高齢だからといって
オペにびびってどうする?
癌になるのは皆シニア。
高校生が乳癌になるか?

二十歳でも元気な猫が沢山いる。
猫の十五歳なんか
まだヒヨッコもいいところ。
勇気を出して大切な未来を取り戻せ!

☆☆つづく☆☆