あまり可愛くないケダモノ…。
この写真を使うのはこれで二度目ですね。
すいません、ちょっとふざけただけです…。
突然ですが私は清貧を装うのがキライです。
見ていて実にみっともないからです。
そもそも本当に清く正しかったら
貧しくなるわけないでしょ。
真面目な仕事には必ず正当な利益が生まれます。
もしも清く正しいのに貧しかったとしたら
何か他に決定的な問題があることになります。
新病院には十六億円の設備投資をしました。
でも治療代は普通の小さい病院と大差ありません。
消費税も頂いていません。
皆さんの分は私が自腹で国に収めています。
だって医療は再生の行為であって
消費ではありません。
それに対して皆さんが税を払うなんて
変じゃないですか。
一本の注射には新品の針を二本使います。
ビンから薬を吸い込む際に針の先が傷みますから
そのままの針で注射したら動物が痛がります。
だからわざわざ新しいものに交換するんです。
(吸い込み専用&打つ専用)
言わなければ誰も気が付いてくれない
“商売っ気抜き”や“無料”が
私の病院には数え切れないほど存在します。
なぜこんなことができるかといえば
私が人間としての当たり前の権利や
普通の生活を沢山捨てたからです。
経費を惜しみなく使い、サービスを向上させたら
薄利、赤字、経営効率の悪化は必至ですが
そんなものド根性の労働力で埋めればいいんです。
「額に汗を心に華を」の心意気です。
そうすれば仕事の上で
ケチくさいことをしなくてもすむんです。
皆さんをみじめったらしい気持ちに
させたくありません。
プロ意識と覚悟があれば簡単なことですね。
いやしくも「医」の付く商売をしているのなら
利益ばかりを追求するのではなく
職人としての確固たるプライドを
持たないといけません。
「僕は清く正しく貧しいんだよ~」と言いながら
老後のための貯金をタップリ貯め込み、
温泉入って酒を呑んでいる一見善人のデブ。
「俺は金があるから設備投資で還元するぜ!」と
憎まれ口を叩きながら重労働と猛勉強の後に
一日一食の納豆めしを食っている男。
どちらの生き方を選ぶかは
その精神中の“正義の含有量”によって
大きく異なることになるのでしょう。
さて、今日もスーパーカーに乗って
仕事場に行きます。
可愛い動物たちや動物に携わる人たちが
世間一般の人たちからコケにされないためにも
常にカッコよくキメていないといけないからです。