腸閉塞は
異物を誤食することで起こります。

一般的には
レントゲンに写らないマテリアルを
飲み込んだ場合、診断が困難のことが
多いようですね。

実をいますとこんな時、
お医者としての“勘”がモノを言います。

ここで言う“勘”とは
“あてずっぽう”のことではなく
“豊富な経験に基づいた脳内の高速演算”です。

飼い主さんから有力な情報を引き出し、
臨床症状や検査値と照らし合わせ
確証を得るわけです。

その時間が短ければ短いほど
治癒率が高いのは言うまでもありません。

開腹したところ案の定、
異物の詰まった腸を発見しました。

でも、ここまで到達できれば後は楽勝ですよ。
腸のオペは四千件以上やっていますので。
(1991～2003間、以降は面倒なので未カウント)

異物を取り除いたら
あとは細かい作業で元通りにするだけです。

とても元気になって退院しましたので
ご安心くださいませ。