詩・三月のディーノに捧ぐ
その瞳は何を見つめてきたの?
陽光差す九十九折(つづらおり)の峠道?
星の煌(きらめ)く厳冬の湖畔?
羨望と軽蔑の視線入り混じる都会の雑踏?
今も生き続ける孤高の君は不滅の火の鳥
沢山の愛と数え切れない別れの記憶
スピードの女神たちが次々と舞い降り
頬を掠(かす)めて飛び去っていく日々
風に舞う深紅の花びら
きっと刹那(せつな)は永遠の一部
カルナバ椰子の薄い皮膜に包まれた君は
満月の摩天楼を映し出す宝石
芸術神ミューズの吐息
この鍛えた筋肉で今夜も君を抱きしめる
ベサメ・ムーチョ
べサメ・ムーチョ
これからもずっと一緒さ
いつまでも消えない流れ星
撮影機材
ライカ M8
ライカ ズミルックス35mm