西ドイツ製、最新型医療機械
野村獣医科Vセンター。
それは最新獣医学の巨大要塞(ようさい)
それは動物たちのためだけに存在する最強の砦(とりで)
それは地を這う者たちを守るため
不退転(ふたいてん)の決意の元に人を捨て
血涙を流しながら生み育てた我が分身。
常に発展発達の速度を緩めず前進!前進!
とうちゃん、とうちゃん!
なんだか言い回しがコワいよう。
おっと失礼。
額に汗を、心に花を!
じゃあ、これ、
ひっぱりっこして あちょぼう!
と、その時、
ものものしい車両が出現!
そしてなにやら巨大な木箱が搬入されました。
蓋には西ドイツの 超一流光学機器メーカーの焼印が!
これは何ぞ?何ぞ?
答えは後ほど。
巨大な機械のため、
組み立ては病院一階のエントランスで行われました。
技師の方たちも
真剣そのものです。
二階フロアーの吹き抜けより階下を望む。
組み立てが完了し、
エレベーターに乗せるところです。
LEICA
世界最高峰の光学機器メーカー。
広い手術室ですが
たくさんの医療機器がありますから
セッティングも大変です。
そうそう、
本体はこの位置が良いでしょう。
巨大ロボのそれに似たアームの先には
接眼レンズが付いたユニットが装着されています。
もう何の機械だかおわかりですね!
そうです、手術用の顕微鏡です。
エンジニアの方から
使用方法のレクチャーを受けているところです。
ハンドル、十個の押ボタン、四つのペダルで操作します。
変態的機械愛好家の私ですから
すぐにマスターできました。
手術直後だったのでメガネ&オペ着にて失敬。
西ドイツからやってきた
LEICA社製の最高性能・手術用顕微鏡。
非常に細かい高度な作業をするために使います。
お値段はなんと東京郊外の戸建一軒分ですが
これによって動物たちの命が助かるのであれば安いと思わねば。
大勢の患者さんたちが私を頼って来院なさってくださるから
買えるわけで、いわばこれは皆さんの物です。
今週の日曜日のオペから稼働します。
まずはフェレットの副腎腫瘍の完全摘出を行います。
今後も難手術を成功させ続けます。
私は動物たちのためだけに生きています。
ご期待くださいませ。