愛しのミランダ
このカメラは古き良き時代の日本で生まれたミランダです。
私が勝手に名づけたのではなく
れっきとしたカメラメーカーの名前です。
ミランダは帝国大学(現在の東大)工学部卒の
ロケットエンジンを設計していたエンジニアが興した会社で
創始者自身がカメラの設計をしていたと言われています。
なんか昔の人たちって夢がありますね。
ドイツの出資企業が融資をストップしたために
1976年に黒字倒産したらしいのですが
優秀でユニークな頭脳の持ち主が生んだ機体は
どっこい今でもこうして元気に活躍しています。
とっても良く写るんですよ。
レンズのコーティングが特殊なのでしょうか、
キラキラしたイメージの絵がつくれます。
舶来カメラばかり使っている私ですが
日本のカメラではこれが一番好きですね。
バッチリとメンテナンスしていますので
露出計も正確に動くし、
シャッター速度もきっちり出ています。
このようなブラック仕上げのボディは
やや珍しいかもしれません。
黒い躯体に輝く銀の十字は
南十字星なのだそうです。
何から何までステキですね!