野村潤一郎 オフィシャルブログ

愛しのミランダ

NIK_4614-b

このカメラは古き良き時代の日本で生まれたミランダです。

私が勝手に名づけたのではなく

れっきとしたカメラメーカーの名前です。

ミランダは帝国大学(現在の東大)工学部卒の

ロケットエンジンを設計していたエンジニアが興した会社で

創始者自身がカメラの設計をしていたと言われています。

なんか昔の人たちって夢がありますね。

ドイツの出資企業が融資をストップしたために

1976年に黒字倒産したらしいのですが

優秀でユニークな頭脳の持ち主が生んだ機体は

どっこい今でもこうして元気に活躍しています。

とっても良く写るんですよ。

レンズのコーティングが特殊なのでしょうか、

キラキラしたイメージの絵がつくれます。

舶来カメラばかり使っている私ですが

日本のカメラではこれが一番好きですね。

バッチリとメンテナンスしていますので

露出計も正確に動くし、

シャッター速度もきっちり出ています。

このようなブラック仕上げのボディは

やや珍しいかもしれません。

黒い躯体に輝く銀の十字は

南十字星なのだそうです。

何から何までステキですね!