靖国、三月二十日、天気雨
“下乗”とは「ここから先は乗り物がら降りて歩きなさい」という意味です。
当たり前ですね、そして鳥居をくぐる前には立ち止まって一礼すべきです。
歩く時は道の左側を進むのが常識ですね。
そして目上年上の人とすれ違う際には目礼します。
帯刀を許されたご先祖を持つ家系の方ならば
親の躾で身についているはずです。
定期的な参拝はするべきです。
戦争が良いとか悪いとかでははなく
国のために闘って命を落とした兵隊さんに
感謝するのは当然のことです。
そして彼らに対しても同様ですね。
かわいそう、とか、人間のエゴだとか、
そういうことではなく。
兵隊さんを信じ、命がけで敵と戦った軍用犬たち。
不幸だったのでしょうか?
私はそうは思いません。
誰かを信じる、誰かのために命をかける。
それをしないで
一生を終えるひねくれた現代人の方がよほど気の毒です。
軍馬の慰霊像もあります。
たくさんたくさん働いたんですね。
もちろん軍鳩の慰霊像も。
伝書鳩は犬、馬と並んで兵器の一つでした。
三月二十日は軍用動物慰霊祭が催された筈ですが
私は仕事が長引いて参加できませんでした。
よって夕方の雨の中、誰もいない神社でお参りをしてきました。
大勢に混じって一般論を唱えていれば己の身は安全でしょうが
そんな奴らと口裏を合わせながら、上辺だけの偽の平和の中で
不完全燃焼のまま一生を終える臆病者が一番卑怯で不幸です。
私の場合は血を流す、死ぬ、それが不幸なことだとは思いません。
愛する者たちのために、結果、そうなるならばむしろ幸福です。
この身がどうなろうとも、精神が清潔なままでいられる方が
真の心の平和を感じます。
ただ、できることならば、
動物たちに関して言えば、
「犬たちの感じる幸せが
痛みや苦しみを伴わない幸せでありますように」
そして、
「動物たちの悪夢に
人間の姿が出てきませんように」
そう願いながら
今日も働いています。