長い舌は何のため?
もう二十年以上も前から育てている
サルファ・オオトカゲのトラ(女の子)です。
体重は七キロ、全長は百五十センチあります。
たまたま写真撮影した彼女の舌があまりにも素敵なので
皆様にも見ていただこうと思い掲載いたしました。
驚いてしまった方もいるかと思いますが
生物の身体の仕組みは全て「必要だから在る」のです。
実はこの二又に分かれている舌は環境中の非揮発性の匂いの粒子を
上あごの裏に存在する一対のヤコブソン器官に送り、
それを知覚するために使われます。
つまり左側の舌端は左のヤコブソン穴用で、右も同様です。
匂いの方向をステレオで確定するためにこんな形態をしていたわけです。
で、鼻の穴の役割はと申しますとこれはほとんど呼吸専用になります。
哺乳類においてはこの器官はほとんど退化していて
一部の種では性フェロモンの受容に役立っています。
特に馬やライオンなどでは発情臭を嗅ぎわける際に
フレーメンと呼ばれる唇を引き上げる独特の表情をしますが
正にこれなどはヤコブソン器官を活用している時の姿なんです。
生命体の世界は不思議がいっぱい。
自然科学って本当におもしろいですね!
野村トラ吉だニャ!
うん、おもしろいニャ!
でも、俺様のこれは
フレーメンではなく
ただのアクビだニャ!