ジュラン
これは1960年代の連続テレビドラマに登場した
“植物怪獣ジュラン”の人形です。
こういった昔懐かしの“ソフビ製品”は
活気ある当時の日本を
幼少時に経験した世代にとって
たまらない魅力を持つアイテムの一つです。
さて、このジュランですが
劇中では巨大な古代植物の一種とされています。
突如東京のビルディングを破壊しながら出現し、
うねうねと動く根で人間を吸血するだけでなく
街中に毒の花粉をまき散らして
人類にとっての最悪の脅威となりました。
かっこいいですね!
で、この人形、
かなりデフォルメされていますが
よく見ると件(くだん)の“ディクソニア”に
なんとなく形が似ています。
当時の日本人にはマダガスカルの辺境に植生する
木性シダの知識などはありませんから
怪獣デザイナーの方は地球生命体としての
遺伝的記憶によって無意識に現生風と古代風の
形態的区別をしていた可能性があります。